Tuesday, July 3, 2007

Magic of Offshoring

Big4ファームの一角であるDeloitteがOffshoringに対する考察をまとめたレポートを発表しました。内容は至って基本的なもので特に目新しいことはありませんが、なんでもかんでもOutsourceだOffshoreだといってインドや中国に丸投げしている企業にとっては目から鱗なのかもしれませんね。
OutsourcingとOffshoringが混同されて使われているのをたまにみかけますが、前者は会社等の組織の一部分を第三者に移行して運営してもらうことを指す訳です。一方でOffshoringは同じ組織内での機能を他国に移しての運営になります。会計ファームのように機密事項が多くて第三者への機能譲渡が難しい場合にはOffshoringが有効なのではないかと思います。
最近更に活発になってきたOffshoringですが、勝ち組がコストの削減と生産効率の向上を実現させる一方で、どちらも実現できていないという負け組の姿もちらほらと現れてきているみたいですね。

Offshoringのメリット
- 安価な労働力
- 時差を利用した生産性の効率化

Offshoringのデメリット
- コミュニケーションが困難

実際にBig4でもOffshoringを導入しているケースが多々見られますが、
クライアントから情報を入手 ⇒ 夜の間にOffshore ⇒ 本国でReview
という理想の形が実現できれば所要時間を半分近くに削減できるというのは魅力ですね。なんせ寝ている間に仕事が進むわけですから、正に夢のような話です。

が、現実にはOffshoreされて戻ってくる資料にはミスが多すぎて逆に時間がかかるという事も少なからずあるわけです。レポートの中でも触れられていますがうまくいっているケースを見てみるとOperationの一部だけではなく、丸ごとOffshoreしてしまった場合が多く見られます。つまり、監査の場合で言えばvouchをするアソシエイトだけでなく、最低でもその仕事をReviewするシニアアソシエイトもOffshoreしてしまったほうがいいということになりますね。もっとも、クライアントと緊密にコミュニケーションをとる必要のある監査においてはなかなか難しいかもしれませんが、ある程度作業フローが一定化しているindividual tax等の分野ではいいかも。

Offshoreもいいですが、監査もIT技術を導入することによる効率化を図っていくことが非常に重要なんじゃないかと。多くの場合において資料がスタンダード化されていなかったり、監査人のジャッジメントが必要になるということで障壁の多い監査プロセスですが、フォーマットがバラバラな資料をいかにスタンダード化するか、また監査人の思考プロセスのデータベース化など、一企業として(LLPですが、、、)しなければいけないことは山積みな気がするんですよね。